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濃紺の紬に薄めの紺色で少し太い縦縞や白色の細い縦縞が描かれている。淡い藤色の角帯は体の線が細い淕をより妖艶に際立たせる。色素の薄い艶やかな髪を軽く上に上げるとそこには淕の艶やかなうなじが現れる。イチはそのうなじに吸い付きたい一心になる。
すんなりとなんでも着こなせてしまう淕はイチの理想だ。
「淕さん、素敵です!」
羨望のまなざしは今も昔も変わるはずがない。淕はにっこり笑って恋人からの賛辞を
笑顔でかえした。
「一臣の方がもっと似合っています。食べてしまいたい。」
紺色と薄い灰色の細かい市松模様と大きな市松模様が混在する麻地の浴衣に朱色の角帯を締めた
イチの体を引き寄せる。重なる口付けは今日はもう何度目だろうか。何度しても互いを求めあってしまう。
蕩け喘ぐイチはさっき達してばかりの疼きが蘇ってくるのをひしひしと感じていた。
「淕さん…俺、淕さんが欲しい…。」
浴衣の襟元から覗く淕の白い素肌がイチの目を奪う。そのまま埋もれて溶けてしまいたい感情を素直に吐き出す。
そんなイチがかわいくて堪らない淕は抱きしめ短く整えられたイチの頭を自分の胸に埋め耳元や目元に唇を落とす。
「花火を見ましょう。せっかく作った料理も食べないと。」
リビングに向かうとそこは電気が消されており、大きなガラス窓一面に花火が演出されていた。空気を
揺るがす爆発音に呼応するように色鮮やかな華達が円舞を競い合う。
「うわーー、すごいな!」
花火の音と色取り取りの火薬に感嘆し立ち尽くすイチを後ろから抱きしめ、淕は耳元で囁く。
「一臣、一緒に暮らしましょう。」
花火の明かりが二人の顔を照らし出すと、驚き見開かれたイチの瞳があった。
「えっ?」
色とりどりの大輪の花火達の一瞬の煌めきが夢の様な気がしてしまう。
「どうですか?プロポーズのつもりなんですが?」
小袖から小さなアクセサリーケースを取り出し、小さなその箱を開けるとそこには花火に残り火に照らされ煌めく銀色の指輪が姿をあらわした。それを取り出しイチの左手にゆっくりと差し込んでいく。
次々と夜空に現れる花火は二人を祝うように盛大に華やいでいく。
「あ…、淕さん…!!」
後は言葉にならない。溢れる思いは淕への口づけへと変わる。絡まりながらソファに倒れこむとイチの上に覆いかぶさる淕の瞳は優しく艶めいて、イチの頬を包みこむ。
「返事は?」
今にも泣き出しそうな瞳を見つめながら唇が重なる。
「…俺、こんなにガキで淕さんの荷物になってるのに、いいんですか…?俺が淕さんといる事を
選んでも…。」
温かい掌でイチの短い前髪を撫でる。
「むしろ選んで貰わないと私はどうなるかわかりません。」
「そんなこと…。」
「カズオミを失うくらいなら私は花火の様に一瞬で消えてしまいますよ。」
「そんな…俺が 」
「まだ、治ってませんね。すぐに否定する癖。」
「あっ…。」
「大人しく、ハイといえばいいんですよ。一臣。」
「はい…。淕さん、俺、嬉しくて死にそうです…!」
「私もですよ。どうせなら一緒に天国に行きましょう。」
唇は自然と重なり互いの舌が絡みついていく。二人の気持ちはこの豪華な花火に負けないほど煌め
いていた。いつもよりも長く深いキスは愛情も安心も全てを覆い尽くす。
「一臣が選ぶ服はいつも私にしっくりくる。その浴衣は一臣にあっています。素敵ですよ。」
浴衣の合わせからするりと入りこんだ指はイチの敏感な突起を見つけると嬉しそうに摘みあげた。
「はぅ!ん…淕さん、やっぱり素敵です。俺、すごい幸せ…です!」
快楽を味わったばかりの体はもっと深い快楽を求めていたためか、少し触られただけで疼きがぶり返し
ていた。
せっかく身につけた浴衣も淕の手によってはだけさせるとイチの熱い胸板が現れた。その上に小さな突起が硬くなったしこりは上を向いて張り出していた。花火が上がるたびに煌めく明かりは、その突起を浮かび上がらせていた。
「花火の明かりでここが綺麗に見えますよ。」
浴衣の合わせをさらに肌蹴させ硬くしこった突起に吸いつき、舌で転がしていくと小さな喘ぎ声を洩らしていった。
「もっと声を出して下さい。私は一臣によがる声が聞きたいです。花火の音でかき消されてしまってますよ。」
「ん…ん…淕さん…。」
イチの漏れる声が花火の音の隙間から聞こえ、熱くそそり勃つ性器をゆっくりとなで上げていくとイチの体が小さく跳ね上がる。
淕の愛情がつまった愛撫にイチの気持ちも蕩けていく。尻の間に隠れている後孔を淕はゆっくりとほぐしていく。
「あ…、イヤ…。」
そうは言っても体は素直に潤いながら淕の指を飲み込んでいく。
「入りましたよ。カズオミ。」
ゆっくりと侵入してくる指の感触が堪らない。淕の体温と自分の熱が混ざり合う。淕といられるという安心感も混ざり気持ちよさは今まで以上だ。
「あ…淕さん…俺…すごい気持ちい…」
白い腕がイチを優しく抱きしめる。暖かいイチの体温が淕を気持ち良くしていく。
「私もすごく感じてますよ、一臣。」
自分の下肢にイチの手を導く。そこには硬く熱を帯びた欲があった。
「ほんと…だ。淕さんの触りたい。」
「ベッドに行きましょう。」
抱き合いながら、もつれながら二人は寝室へなだれこむ。寝室から幾重にも重なった花火がガラス窓越しに見えていた。もどかしげに互いの帯をほどくと裸体があらわになった。浴衣をはおったままベッドに座りこむ。
「花火の明かりで淕さんの髪が光って、綺麗です・・・。」
イチは淕のうなじに顔を埋め何度もキスをする。
「一臣、こちらへおいで。」
向い合せに座わり互いの熱くなった欲望を愛しげに包み込む。淕はイチが一番感じる裏筋を丹念に指でなぞり、イチは淕のそそり勃った性器を優しく上下させる。手の動きに合わせながら二人の息は徐々に早くなり熱を帯びていった。
「淕さん…気持ちよすぎ・・・ます。俺、出ちゃい・・・ます。」
蕩けた瞳で淕の瞳に絡ませる。
「一臣、おいで。」
イチの熱く反応している性器から手を離して腰にまわすと、自分と向かい合わせに座らせたイチの腰を自分の蕩け切った性器の上にまたがらせ、濡れそぼった後孔を広げ挿入する。
「あう…!り、淕さん!!!奥まで、奥まで入れて!!」
ヌプリと差し込むと内壁をえぐられる痛みと快楽でイチの体は小刻みに震える。
「一臣、だめ、です、そんなに締めたら気持ちがいいです。」
しっかりと抱き合いながら唇を重ね合わせ舌を絡み付かせる。腰をずらすと内壁が擦れイチに挿入されている後孔は淕を感じる度に伸縮していた。
「一臣、受け止めて下さい!!」
「んん!!淕さん!!俺も!!」
つながったままの二人は花火の打ち上げと共に白濁した液を打ち上げた夜空に咲く満開の花火は二人を祝福しているかのようだ。
蕩け切ったイチの体を優しく愛撫する。
「かわいいですね。カズオミは。」
「かわいくなんかないですよ…。あっ…、すいません。」
「ふふふ、いいですよ一生かけて直してあげます。いろいろと。」
「淕さん…。」
「カズオミは、私の一番の大事な宝物です。今までもこれからも。」
「淕さん…、大好きです。」
イチの左手に輝くリングは夜空に大輪の花火よりキラキラと輝いていた。
恋愛LEVEL7 恋の行く先 Fin
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日々妄想中!胸キュンな話を書いていけたらいいなって
思ってます。
末永いお付き合いを・・・。
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