恋愛LEVEL6 恋の囁き心の呟き Love Step16

智弘は初めてコンドームを装着しようとした。がうまくできずもたもたしているとそれを察知したのかのろのろと佳之が上半身を起してきた。
「智…付けれる…？」
心配そうにのぞきこんできた佳之にニカッっとほほ笑むとなんとか装着できた部分を指でさした。佳之もにっこり笑って軽いキスをする。
再び佳之を押し倒し、自分の雄を佳之の後孔につけてゆっくりと挿入していった。
先端が少し入ると佳之は呻いた。もう止まることができない智弘そのまま佳之の腰をもちそろそろと侵入していった。
「あう！！！！！」
半分ほどはいったところで佳之の喘ぎが大きくなった。仰向けになっている佳之に覆いかぶさるように智弘が体重をかけた。
そのまま佳之の頬や鼻先、瞼に唇を落としていった。抱きしめるとそこには全身を震わせて痛みと快楽に身をゆだねている佳之の姿があった。
「佳之…すごいよ…俺、気持ちいい…！！」
「智…、智…、僕も…いいよ…！！」
佳之は痛いはずなのにそれを押し殺して必死で智弘を受け入れた。そうすることで佳之の気持ちも満たされていく。
二人は甘く深い口づけを交わす。それはあまりも幼稚な軽いものだが今の二人にはそれだけで十分だった。
やっと気持ちも体も一つに繋がったからだ。
「よし、ゆき…少しうご・・・いてもいい？」
ぎこちない動きに二人は確認しながら少しずつ歩み寄っていく。
「うん…動いて…。」
ゆっくり動かそうとしたが智弘の欲望は制御できずにいた。少し動くとその快楽をもっと欲してしまった。腰の動きを止めることができなくなった智弘は佳之の体を力いっぱい抱きしめた。
「ご、ごめん！佳之！！俺、我慢できない！」
動いてしまった腰の動きを佳之は咎めるような言葉はださない。逆に少し微笑んでみせた。それでも快楽には少し遠い感覚に戸惑いを隠せないが、それも徐々にほぐれていった。
智弘の優しいが力強い腕に身を任せていると安心できた。
「あぅ…！！す、すごい…！！と・・・も・・・あぁぁ、やだぁ・・・・！！」
輸送を繰り返された中では智弘の雄が引くつき今にも放出しそうになっていた。
「あぅ！！佳之ぃ、俺…で、でる！！」
「智！！ぼ、ぼくも…！！！」
抱きしめたまま二人は一番の快楽を共有した。
好きで好きで仕方がなくて、でも壊したくなくて大切にしていた気持に深い愛情がプラスされた。
互いの体は蕩けていく。
「佳之…好きだ…。」
つながったままの状態で抱きしめ体をすこしさすってやると佳之の体がピクンとはねた。
ゆっくりと智弘へ視線をあわせ目じりをさげてほほ笑んだ。
「智…僕も大好きだよ…。」
佳之の手で智弘の頬は包まれた。そのまま二人は口づけを何度も交わした。
ぎこちない行為は二人の気持ちを確かめ繋げるには十分だった。
智弘は佳之の手を握りしめる。
「ずっと、一緒にいような、俺たち。」
「ん・・・。ずっと一緒だよ。」

―俺、ずっと離さないよ…大好きだ佳之…。

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