恋愛LEVEL6 恋の囁き心の呟き Love Step12

回していた腕を離し智弘の手を引っ張る。智弘も歩き出した。あと数ｍの距離がもどかしく家の鍵を開ける佳之の手は焦りうまく刺さらない。ようやくあけることができると二人は玄関になだれ込むように入った。佳之は智弘の腕を片手でつかみながらもう片方で玄関の鍵をかけていく。
智弘は佳之の頬を両手で包みながら唇を動かした。鍵をかけおえた佳之は智弘をそのまま玄関先に押し倒した。その上に覆い被さるように智弘の唇を奪っていく。互いの舌は絡まりあい激しい吐息を落とした。
「智…もう我慢できない…。」
智弘の手を自分の下肢へ導き、大きく張った下肢に手が触れると智弘は無意識にジーンズ越しにこする。
「佳之、硬くなってる…。」
「ん…もっと…。」
狭い玄関は二人の熱い吐息で充満していた。相手を求めたキスは蕩けるほど気持ちよくドキドキと高鳴る胸の内を共有している気さえしてくる。
「佳之、話しておかないといけない事があるんだ。」
体をおこした智弘に唇を触れる。
「ん…、何？」
恥ずかしそうに俯いた智弘は決心したように口を開いた。
「俺、童貞なんだ…。女も経験ないんだ！だから佳之とこう・・・なりたいと思ってたからいろいろ調べたんだけど知識でしか知らないから…俺…。」
恥ずかしさのあまり俯いた。そんな事お構いなしに佳之は智弘の顎を上げて両手で包みこんだ。
「ん。僕もだよ。だから一緒に見つけていけばいいんだよ。」
「佳之…。」
ギュって抱きしめた佳之の体は汗ばみ芳香は智弘の理性を飛ばしたがTシャツは二人の汗で互いがぐしゃぐしゃになっていた。


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