恋愛LEVEL6 恋の囁き心の呟き Love Step8

しばらく座っていた佳之は大分具合が良くなった。
「ゴメン。昼、食べに行こう。」
智弘は心配そうに佳之を見つめる。
「無理に食べなくてもいいんだぜ？」
グゥ～…。
カッコつけたのもつかの間、智弘の腹の虫は違ったらしい。
「アハハ！僕もお腹空いたよ。『KingDog』に行こうよ。あそこのホットチリペッパードック好きだからさ。智も好きだよね！」
ニッコリ笑う。
－たはは…。気ィ使わせちまった…。
立ち上がった佳之は自然に智弘の手を握った。
－えっ？
驚いて智弘は戸惑った。佳之は照れ臭そうに顔を赤らめて斜め横から智弘に視線を流した。
「少しの間でも繋いでいたいから…。ダメ…かな…？」
智弘は頭をブンブンと振る。
「ダメじゃない！むしろ嬉しいんだけど！」
力説する智弘を佳之はうんうん、と頷く。
「智がうれしいと僕もうれしいよ！」
－あー！！佳之！お前が大好きだ！！

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