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噴出した感情はもう抑えることができず嗚咽となって静かに反響していく。
「怒鳴らないから理由を教えてくれ。」
要は幸哉の唇近くまで顔を近づける。幸哉の額に自分の額をあてる。要の真摯な瞳は怒りよりも悲しみが宿っていた。乱れた呼吸が直接幸哉の顔にかかる。まじかで見れば見るほど冴え冴えとした瞳の奥に潜む悲しみと嫉妬が見え隠れしていた。
「幸。好きだ。誰にも取られたくない。お願いだ。理由を教えろ。」
優しく囁かれ幸哉は大粒の涙を浮かべながら幸哉は感情のまま言葉を口にした。
「あの女は誰、なんだよ!!!なんで一緒に、いんだよ!!!!」
思いもよらない言葉に今度は要が戸惑った。
「女?」
「さっきの人だよ!!」
涙のたまった瞳に激しい嫉妬の色が見え隠れする。要は思わず噴出した。
「なんで笑うんだ!!」
幸哉は笑われてさらに激情する。
「もう、ヤダ!!!離せよ!!!!」
掴まれている腕をばたばたさせ要を振り払おうとした。ところが馬乗りになられていて一向に振り払えない。不意に重ねられた要はの唇は幸哉の感情を根こそぎ奪っていく。
「お前は、本当にかわいい。」
「何、言って・・・!」
さらに唇を重ねられ舌の進入を許し幸哉の口内を要の舌が自由に動き回る。
激しく唇をうばれて幸哉の口元から一筋流れていく。幸哉は顔をよじり唇を無理やり外す。
「要、ズルイ!!」
こんなにも要の事が好きだった自分に驚いた。拒絶したいのに拒絶できない。溢れ出た涙は自分の気持ちを煽っていく。
「幸、俺を見て。」
体を押さえ付けている腕の温もりはじわりと幸哉の心にしみこんでくる。
少し潤んだ要の瞳はすんなりと幸哉の瞳に写りこみ知らず知らずに要を求めてしまう。
「ずるいよ・・・、要・・・、俺は・・・。」
その先が言葉にならない。溢れて、自分の気持ちがうまく伝えられないジレンマが幸哉を落ち込ませる。
「幸、言って、その先を。言ったら教えてあげる。あれが誰なのかを。」
耳元で要は囁く。かきあげた髪は要の手に絡んでいく。それを愛しそうに見つめる瞳はもう押さえきれないほどの欲情を湛えていた。
「何でだよ!!ズルイじゃんか!そんなの!!」
クスリと笑う
「じゃ、教えない。ずっと俺に嫉妬してればいいよ。」
「するか!!!」
「してるよ。」
激しい視線を向けられてな何もいえなくなる。
溢れ出た思いはいつしか自分の気持ちの抑制を失っていた。言ってしまえば楽になる。
自分の気持ちもこんなに押しつぶされなくて済む。
「・・・好きだ。」
幸哉は全身に熱を帯びながら精一杯の気持ちを口にした。要は満足げに笑う。
「聞こえなかった。」
「っな・・・!」
「ほら、もう一回。」
要は耳を幸哉の口元に近づける。形のよい要の顎のラインがみえ幸哉の心臓はさらに高鳴った。ゆっくりと唇を重ねられさらに感情が沸き立ってくる。そして言わずにはいられない。
「・・・好きだ・・・好きなんだ・・・。」
口にした気持ちは要の耳に残っていた。要は押さえていた手を離し、幸哉の体を気持ちごと今まで以上の愛しさを込めて抱きしめる。
「幸、愛してる。」
一番欲していた言葉が耳に囁かれていく。その感情は鎖で締め付けられていた感情を解き放ちめくるめく感情を味あわせ幸福の泉に浸されていた。
「愛してる。」
潤ませた瞳を幸哉に向けながら囁き抱きしめていた腕をはずし両手で頬を包みこむ。
肌に触れた冷たい手のひらは幸哉の体温で溶け出していた。←ランキング参加中!気にって下さったらポチっとよろしくです!O(^ー^)oエイッ!
恋愛LEVEL3 恋の嫉妬は媚薬の如し 11 ヘGO!
日々妄想中!胸キュンな話を書いていけたらいいなって
思ってます。
末永いお付き合いを・・・。
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