BL妄想モード勃発中!
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甘く切なく艶めいていく男の子達を
ぜひ見てやってください!
~BL(ボーイズラブ)に嫌悪を抱く方の閲覧はご遠慮ください。18禁です。
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抱きしめながら耳元でぽつりとつぶやく。
「悪い、幸哉。俺、足イタイ。」
その言葉に幸哉は飛びのく。涙の後がいくつもついた頬を上げながら涙をぬぐう。
「ご、ごめん・・・。肩かすよ。」
肩を貸しながら桜池のほとりのベンチまで歩く。一番眺めのいいベンチに二人で座り込んだ。
満月から少しかけた月が桜池に我が物顔で映っていた。
その明かりは水面を跳ね返しキラキラと踊るように舞っていた。
幸哉は制服の袖口で涙を拭う。
その様子を見ていた要は幸哉の頭に腕を回し自分の胸に押し付けた。
「気が済むまでどうぞ。」
引き寄せられた幸哉は要の胸にうずくまった。
要の心臓の音がトクン、トクンと聞こえてくる。安らかな音だ。
要は幸哉の顎を上に向ける。視線の先には降臨した黒い羽の天使がいた。その瞳は幸哉だけを見つめ幸哉だけを欲していた。要の唇が目元に残っている涙に優しく口づけをする。そのまま涙が伝った後を消し去るように薄い唇を這わせていく。
幸哉の心臓はトクントクンと動き出す。
規則正しいその鼓動は要の唇の動きと同じリズムで刻まれていく。
その唇は触れては離れそしてまた触れる。頬から耳元へ這わせていく。要の髪からは洗立てのシャンプーの匂いが幸哉を刺激する。
「要、…いい匂い。」
虚ろに閉じられていく瞳。
要は耳元に唇を這わせながら反対の耳元を指でなぞっていく。耳元の唇の感覚と指でなぞられていく感覚しか今の幸哉にはなかった。
「幸哉もいい匂いがする。」
「俺、汗かいてるから臭いよ。絶対・・・。」
耳に要の吐息がかかる。
「幸哉の匂いだから。」
そして顔を離す。幸哉の虚ろな顔を要は見つめる。
両手で幸哉の頬を包み込むとそのまま顔を近づけた。
重なり合う唇は徐々に開かれていき、お互いの深い部分まで入り込む。要の舌が幸哉の口内に滑り込む。滑らかな感触に幸哉は真っ白になっていく。
求められるままに舌を動かし絡ませる。隅々まで確かめるように要は絡ませた。幸哉の吐息が漏れる。その唇の端からは雫が流れる。
幸哉は少し苦しそうに唇を離した。
「ハァ、ハァ。」
そんな幸哉をみてクスリと笑う。
「息してなかった?」
「できなかった・・・。」
頬を上気させながら「できるわけないじゃん」と小声で抗議した。幸哉は少しむくれながら俯いた。
要は幸哉の顔を上げ再び近づけながら言う。
「鼻で呼吸して。唇の隙間から呼吸するんだ。こんな風に。」
と言い、唇を少しづつずらしながら舌を絡ませていく。幸哉は要に言われたとおりにしていく。空気が肺を満たしていく。
要は唇を離し真っ赤になっている幸哉を再び抱きしめた。
「今日はここまで。そろそろ俺の足も限界。」
幸哉は我に返る。
そもそも要はなんでここにいるのか今更ながら疑問に思った。
「要、何でここにいたんだ?」
椅子にもたれて闇夜に浮かぶ月を仰いでいた。
「幸哉に」
ゆっくりと視線を戻し潤んでいる幸哉の瞳を見つめる。
「会えるかもと思ったから。」
自分が思っていた気持ちと要が同じ気持ちなのが嬉しかった。
「俺も…要に会いたかった。」
熱っぽい精一杯の眼差しを向ける。
要は幸哉の冷たくなった手を取り指の隙間に自分の指を絡ませる。
「手、冷たくなってる。」
絡ませた指を口元まで持っていき、はぁ~と息を吹きかける。
温かい要の息がはい上がってくる。手の甲に口づけられ幸哉は急に恥ずかしさが込み上げて来た。
思わず手を引っ込めようとすると、その手を逃さないよう要は一層力を込める。
「要…、すごく恥ずかしいんだけど…。」
要は少し上目で悪戯好きな黒い天使の如くクスリと笑う。
「さっきまでの大胆なディープキスをしていたとは思えない台詞だな。」
幸哉は全身が蒸発しそうなほど熱を帯びる。
「やっぱり、お前、かわい過ぎる。」
要は指をからませたまま幸哉を引き寄せ力の限り抱きしめる。要の体温が徐々に幸哉に溶け込んでいく。「離せなくなる。」
体を少し離し頬にキスをする。
「俺を本気にさせたから、」
再び妖しく艶めく黒い羽に捕らえられ幸哉の体は身動きすらできない。
「抗うなよ。」
絡まる指は二人の気持ちを繋ぐ掛橋だ。再び幸哉の手を口元に寄せ掌側の手首に唇をつける。赤く滲む印は天使の刻印だ。
手首に口づけたまま要は視線だけを向け目を少し細め、視線の先の瞳はキュッと閉じている幸哉がいる。要は微かに口元を歪め手首から顔をあげ、指を絡めたままベンチから立ち上がる。「帰ろう。」幸哉は小さく頷く。
手を繋ぎながら二人はゆっくりと月明かりの下を歩いていく。時折二人は見つめ合う。お互いの温もりを感じあう。
黒い天使に連れられた迷い子は疑わず手を引かれるまま歩いていく。漆黒の艶めく羽は月の明かりを一身に浴びさらに輝やいていた。
要は自分の書いたシナリオは通りに事が運んだ事に満足だった。後はこのまま幸哉を愛でていけばいい。このままずっと。
恋愛LEVEL1 恋は叶える為にある fin
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「悪い、幸哉。俺、足イタイ。」
その言葉に幸哉は飛びのく。涙の後がいくつもついた頬を上げながら涙をぬぐう。
「ご、ごめん・・・。肩かすよ。」
肩を貸しながら桜池のほとりのベンチまで歩く。一番眺めのいいベンチに二人で座り込んだ。
満月から少しかけた月が桜池に我が物顔で映っていた。
その明かりは水面を跳ね返しキラキラと踊るように舞っていた。
幸哉は制服の袖口で涙を拭う。
その様子を見ていた要は幸哉の頭に腕を回し自分の胸に押し付けた。
「気が済むまでどうぞ。」
引き寄せられた幸哉は要の胸にうずくまった。
要の心臓の音がトクン、トクンと聞こえてくる。安らかな音だ。
要は幸哉の顎を上に向ける。視線の先には降臨した黒い羽の天使がいた。その瞳は幸哉だけを見つめ幸哉だけを欲していた。要の唇が目元に残っている涙に優しく口づけをする。そのまま涙が伝った後を消し去るように薄い唇を這わせていく。
幸哉の心臓はトクントクンと動き出す。
規則正しいその鼓動は要の唇の動きと同じリズムで刻まれていく。
その唇は触れては離れそしてまた触れる。頬から耳元へ這わせていく。要の髪からは洗立てのシャンプーの匂いが幸哉を刺激する。
「要、…いい匂い。」
虚ろに閉じられていく瞳。
要は耳元に唇を這わせながら反対の耳元を指でなぞっていく。耳元の唇の感覚と指でなぞられていく感覚しか今の幸哉にはなかった。
「幸哉もいい匂いがする。」
「俺、汗かいてるから臭いよ。絶対・・・。」
耳に要の吐息がかかる。
「幸哉の匂いだから。」
そして顔を離す。幸哉の虚ろな顔を要は見つめる。
両手で幸哉の頬を包み込むとそのまま顔を近づけた。
重なり合う唇は徐々に開かれていき、お互いの深い部分まで入り込む。要の舌が幸哉の口内に滑り込む。滑らかな感触に幸哉は真っ白になっていく。
求められるままに舌を動かし絡ませる。隅々まで確かめるように要は絡ませた。幸哉の吐息が漏れる。その唇の端からは雫が流れる。
幸哉は少し苦しそうに唇を離した。
「ハァ、ハァ。」
そんな幸哉をみてクスリと笑う。
「息してなかった?」
「できなかった・・・。」
頬を上気させながら「できるわけないじゃん」と小声で抗議した。幸哉は少しむくれながら俯いた。
要は幸哉の顔を上げ再び近づけながら言う。
「鼻で呼吸して。唇の隙間から呼吸するんだ。こんな風に。」
と言い、唇を少しづつずらしながら舌を絡ませていく。幸哉は要に言われたとおりにしていく。空気が肺を満たしていく。
要は唇を離し真っ赤になっている幸哉を再び抱きしめた。
「今日はここまで。そろそろ俺の足も限界。」
幸哉は我に返る。
そもそも要はなんでここにいるのか今更ながら疑問に思った。
「要、何でここにいたんだ?」
椅子にもたれて闇夜に浮かぶ月を仰いでいた。
「幸哉に」
ゆっくりと視線を戻し潤んでいる幸哉の瞳を見つめる。
「会えるかもと思ったから。」
自分が思っていた気持ちと要が同じ気持ちなのが嬉しかった。
「俺も…要に会いたかった。」
熱っぽい精一杯の眼差しを向ける。
要は幸哉の冷たくなった手を取り指の隙間に自分の指を絡ませる。
「手、冷たくなってる。」
絡ませた指を口元まで持っていき、はぁ~と息を吹きかける。
温かい要の息がはい上がってくる。手の甲に口づけられ幸哉は急に恥ずかしさが込み上げて来た。
思わず手を引っ込めようとすると、その手を逃さないよう要は一層力を込める。
「要…、すごく恥ずかしいんだけど…。」
要は少し上目で悪戯好きな黒い天使の如くクスリと笑う。
「さっきまでの大胆なディープキスをしていたとは思えない台詞だな。」
幸哉は全身が蒸発しそうなほど熱を帯びる。
「やっぱり、お前、かわい過ぎる。」
要は指をからませたまま幸哉を引き寄せ力の限り抱きしめる。要の体温が徐々に幸哉に溶け込んでいく。「離せなくなる。」
体を少し離し頬にキスをする。
「俺を本気にさせたから、」
再び妖しく艶めく黒い羽に捕らえられ幸哉の体は身動きすらできない。
「抗うなよ。」
絡まる指は二人の気持ちを繋ぐ掛橋だ。再び幸哉の手を口元に寄せ掌側の手首に唇をつける。赤く滲む印は天使の刻印だ。
手首に口づけたまま要は視線だけを向け目を少し細め、視線の先の瞳はキュッと閉じている幸哉がいる。要は微かに口元を歪め手首から顔をあげ、指を絡めたままベンチから立ち上がる。「帰ろう。」幸哉は小さく頷く。
手を繋ぎながら二人はゆっくりと月明かりの下を歩いていく。時折二人は見つめ合う。お互いの温もりを感じあう。
黒い天使に連れられた迷い子は疑わず手を引かれるまま歩いていく。漆黒の艶めく羽は月の明かりを一身に浴びさらに輝やいていた。
要は自分の書いたシナリオは通りに事が運んだ事に満足だった。後はこのまま幸哉を愛でていけばいい。このままずっと。
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次回 恋愛LEVEL2 恋の目覚めは嵐に乗って 1 へ お楽しみに!
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水無月 なごみ
性別:
女性
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自己紹介:
BL妄想発動中!0(^ー^)。
日々妄想中!胸キュンな話を書いていけたらいいなって
思ってます。
末永いお付き合いを・・・。
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