BL妄想モード勃発中!
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甘く切なく艶めいていく男の子達を
ぜひ見てやってください!
~BL(ボーイズラブ)に嫌悪を抱く方の閲覧はご遠慮ください。18禁です。
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この一部始終をトラックの中で智弘は見ていた。
部活前のウォーミングアップのつもりでリフティングをしていた智弘は、弓道部がわらわらとグランドを降りて来るのに気がついた。
要の声で「3周!」と聞こえたとたん部員達は走り始めた。
弓道部はいつもは校舎の裏を走ることがおおい。グランドが混みあっているからだ。
今日は野球部がミーティングをしているらしくまだグランドに出てきていないせいもある。
先頭を走る要について佳之が後を追っていく姿を智弘はいち早く見つけ出した。
走っている姿がなんだか苦しそうに見えるのは智弘の思い過ごしだろうか。佳之が走りさる方向に体の向きを少しずつ変えながら視線をそらさない。
佳之の動きにあわせてリフティングをしていたら今までの中で一番長く続いていた。
智弘のリフティングがめずらしく続いているのを見ていた同じクラスの海津(カイヅ)が話しかけてきた。
「中野、今日はよく続いてんじゃん。リフティング。」
「そうなんだよ。」
海津はトラックに目をやる。
「おっ、なんだ珍しく弓道部はグランド走ってんだな。」
智弘は「あぁ。」とだけ答えた。
「それにしても、涼川はイケてんよな。あの顔で、結構頭もいいだろ?もてもてなんじゃね?」
「そうかもな。」
「でもよぉ。彼女いないらしいぜ?しかもよ、」と小声で誰にも聞こえない様に智弘に耳打ちした。
「噂じゃ、ホモなんじゃね?って事も言われてるらしいぜ?」まっこれはあくまでも噂だけどな。と
いって海津はドリブルの練習をしに離れた。
智弘は“ホモ”と聞いてリフティングのボールを受け止められずにそのままコロコロとボールは転がって行ってしまった。
そのまま呆然と立ち尽くす。先日の感情を思い出す。
佳之を抱きしめた時に感じた心地よさはそんな陳腐な言葉で片付けたくなかった。佳之への感情はあの一件以来募っていくばかりだった。
心地よさを忘れられずにいたのはそういうことなのだろうか。
いつの間にかランニングを終えた弓道部員達は水を求めて走り去る中、佳之と要だけが智弘の視界の中に飛び込んできた。その二人の様子が何やらただならぬ雰囲気だった。
智弘は視線をそらす事ができず二人のやり取りを見ていた。
要が佳之に何かを話し掛けた時佳之の足の動きが止まった。
その腕をつかんだ瞬間、智弘は胸の奥でぶわっと広がっていく影を感じた。その影はじわりじわりと侵食してくる。腕はすぐに離されたがその後佳之は俯いたまま要の方を見ようとはしなかった。
小さくなった佳之の後姿を目で追いながらいつの間にか智弘は走り出していた。
さほど距離が無いように感じていたが、気持ちだけがあせりなかなか前に進まない気がしていた。
後少しと思った時後ろから智弘を呼ぶ監督の声が聞こえた。
「中野!整列だ!」
智弘は小さく舌打ちをしながら走る足を止めた。
監督が呼んだ声に反応した佳之がグランドを振り返った。
足を止めまだ佳之を見ていた智弘と視線が交わる。
佳之の今にも泣き出しそうなその瞳は、智弘に助けを乞うかの様に怯えていた。視線をはずした佳之は弓道部の部室へと向かっていった。
ぽつりぽつりと大粒の雨が佳之の悲しみの様に智弘を濡らし始めていた。
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部活前のウォーミングアップのつもりでリフティングをしていた智弘は、弓道部がわらわらとグランドを降りて来るのに気がついた。
要の声で「3周!」と聞こえたとたん部員達は走り始めた。
弓道部はいつもは校舎の裏を走ることがおおい。グランドが混みあっているからだ。
今日は野球部がミーティングをしているらしくまだグランドに出てきていないせいもある。
先頭を走る要について佳之が後を追っていく姿を智弘はいち早く見つけ出した。
走っている姿がなんだか苦しそうに見えるのは智弘の思い過ごしだろうか。佳之が走りさる方向に体の向きを少しずつ変えながら視線をそらさない。
佳之の動きにあわせてリフティングをしていたら今までの中で一番長く続いていた。
智弘のリフティングがめずらしく続いているのを見ていた同じクラスの海津(カイヅ)が話しかけてきた。
「中野、今日はよく続いてんじゃん。リフティング。」
「そうなんだよ。」
海津はトラックに目をやる。
「おっ、なんだ珍しく弓道部はグランド走ってんだな。」
智弘は「あぁ。」とだけ答えた。
「それにしても、涼川はイケてんよな。あの顔で、結構頭もいいだろ?もてもてなんじゃね?」
「そうかもな。」
「でもよぉ。彼女いないらしいぜ?しかもよ、」と小声で誰にも聞こえない様に智弘に耳打ちした。
「噂じゃ、ホモなんじゃね?って事も言われてるらしいぜ?」まっこれはあくまでも噂だけどな。と
いって海津はドリブルの練習をしに離れた。
智弘は“ホモ”と聞いてリフティングのボールを受け止められずにそのままコロコロとボールは転がって行ってしまった。
そのまま呆然と立ち尽くす。先日の感情を思い出す。
佳之を抱きしめた時に感じた心地よさはそんな陳腐な言葉で片付けたくなかった。佳之への感情はあの一件以来募っていくばかりだった。
心地よさを忘れられずにいたのはそういうことなのだろうか。
いつの間にかランニングを終えた弓道部員達は水を求めて走り去る中、佳之と要だけが智弘の視界の中に飛び込んできた。その二人の様子が何やらただならぬ雰囲気だった。
智弘は視線をそらす事ができず二人のやり取りを見ていた。
要が佳之に何かを話し掛けた時佳之の足の動きが止まった。
その腕をつかんだ瞬間、智弘は胸の奥でぶわっと広がっていく影を感じた。その影はじわりじわりと侵食してくる。腕はすぐに離されたがその後佳之は俯いたまま要の方を見ようとはしなかった。
小さくなった佳之の後姿を目で追いながらいつの間にか智弘は走り出していた。
さほど距離が無いように感じていたが、気持ちだけがあせりなかなか前に進まない気がしていた。
後少しと思った時後ろから智弘を呼ぶ監督の声が聞こえた。
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水無月 なごみ
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日々妄想中!胸キュンな話を書いていけたらいいなって
思ってます。
末永いお付き合いを・・・。
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