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ここの海水浴場は海水が綺麗な事で有名だった。本格的な夏になれば今よりももっと客が増える。
こんな離れた岩場にも人が入り込んで来る。午後の夏の日差しはジリジリと照り付ける。
眩しさに顔をしかめながら幸哉はペットボトルを一口含んだ。
岩に打ち付ける波は穏やかでバシャとあたっては砕けていった。
それにしてもエプロンの話しは何だったんだろうか。要の嫌がりようは凄まじかった。
幸哉が話そうとした時、先に要が口を開いた。
「女達にナンパされたって本当か?」
イラツいている瞳を幸哉に向けた。要にしては今まで黙っていたことが不思議な気がした。
幸哉は体を要に預けて首を横に振った。
「違う。」
寄り掛かって来た幸哉の肩を抱いて引き寄せる。
「違う?」
「要の事を聞かれた・・・。」
「はぁ?」
幸哉は拗ねた感じで俯く。
「あの男の子のエプロン姿いけてたよね。それにすごいエッチっぽい。彼女いるのかな?って聞かれた・・・。」
その時の女の子達の真似をしながら覗き込むように要の瞳をみた。
「要が俺にエプロンをやらせなかったのはそのせい?」
上目使いの幸哉に要が敵うはずがない。肯定の意味を含めて頷いた。
幸哉は小さく息をはいた。
「要が女の子達に囲まれて俺が平気だと思った?」
少し怒った口調になる。
いろんな女性にべたべた触られていた要をみて幸哉は無性に腹立たしかった。
拗ねた幸哉の顔は要の理性を飛ばすには充分だった。寄りかかった幸哉を力強く抱きしめる。
夏の日差しで充分火照った体はさらに熱を帯びる。
「嫌な思いをさせた。」
抱きしめられた幸哉の瞳にはうっすらと涙が浮かぶ。不意に要の唇が幸哉の唇に重なり合う。邪魔な服が無いため反応が直に伝わる。
「幸、お前しか見えないし見たくない。だからお前も俺だけをみろ。」
素直にこくんと頷いた。
「後で夕日を見に行こう。」
「うん。楽しみにしてるよ。」
潤む瞳を要に向ける。その瞳は要を興奮させる。
夏の熱さに負けない要のキスは熱を帯び徐々にずらされていく。岩
に打ち付ける波は規則ただしく、幸哉の心臓の動きとはまったく違っていた。
「か・・・要・・、だめ、だよ。ここじゃ・・・。」
「そうだな。」
そんな風に言ってもまったくやめる気など無いことを幸哉は知っていた。だけど、「だめ!」と言って、なんとか理性を保っていた幸哉は要を引き剥がす。
「夜になるまでまてって・・・。」
「待てない。」
強引な瞳は欲情していた。さらに激しく唇を重ねてくる。それでも珍しく幸哉は屈しなかった。唇をはずしながら俯く。
「俺だって・・・だけど今は我慢して。」
小首を傾げながら哀願する。珍しく拒否し続ける幸哉に不満げな要だがとうとう折れた。
「仕方ない。その代わり夜、覚悟しろ。」
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日々妄想中!胸キュンな話を書いていけたらいいなって
思ってます。
末永いお付き合いを・・・。
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