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「ただいま。」
がらがらと引き戸を開けて要の母親の実家に帰って来た。もう太陽はとうに沈み辺りは暗くなっていた。
「あら、お帰り。」
食事の用意をしながら叔母は二人を向かえた。その声を聞き付けたチビ達が奥から飛び出して来た。
「ヨウちゃん!!」
次々と出て来たチビーズは3人いた。幸哉には目もくれず要に飛び付いていく。
「遅い!!」
一人がしゃべりだせば一斉に同じようにしゃべりだす。しかも全てが同じ顔だった。
「三つ子!?」
驚く幸哉はさらに驚く。
「要に似ている・・・。」
幸哉の驚きは要に似ているという事がびっくりだった。
「そうか?」
しかもこんなにも要が子供になつかれてるなんて想像がつかない。関心してみていたら一人のちびっ子が幸哉の腕を引っ張った。
「ヨウちゃんのお友達?」
にっこり笑ってその子と同じ目線になる。
「そうだよ。お友達。大野幸哉です。」
その子は関心なさそうにふ~ん。と言って要の腕につりさがる。
―たははは・・・。俺って子供受け悪いのかな・・・。それにしても・・・。物凄い占有率だ。
一人は要によじ登ろうとしているし、もう一人は足にこびり付いている。もう一人は要の腕を引っ張って部屋へ連れて行こうとしていた。台所から声が聞こえそれに反応するようにチビーズは要から降りてどんどん要を引きずりながら奥へ連れていく。
「幸哉。来いよ。」
玄関で立ち尽くす幸哉は気後れしながら小さく「お邪魔します。」といって、廊下を歩いて行った。
その日の夕飯は豪勢だった。新鮮な魚や貝の刺身に魚の煮付けなど幸哉の食卓には並ばないものばかりだ。目移りしていると叔母さんや叔父さんがどんどん取り皿へのせていってくれた。
「どんどん食べて。今日は誕生日なんだからね。」
「ありがとうございます。」
とにっこり笑って幸哉は皿の魚介を口に運んだ。
食事の間中チビーズは要から一時も離れる事がなかった。
普段一人でご飯食べることが多い幸哉にとってここはまるで別世界で対応がまったくわからなかった。
叔父さんや叔母さんは相変わらず、あれもたべな~、これもたべな~と、色々世話焼いてくれた。
一時も離れないチビーズは要に虐げられながらもそれが楽しいのかさらに嫌がらせの様に上ったり引っ付いたりしていた。
―大人には冷たいのに子供には優しいのな。要は・・・。きっといいお父さんになるな・・・。
そんな他愛のない事を考えたが何かが引っ掛かった。
―要がお父さん?!いやいや、そうなるにはまず女の人とエッチしないと・・・。というか恋愛しないと・・・。
と思った瞬間、胸をギューっと握り潰される程の痛みが走り抜けた。
―俺がいなければ女の子達と普通に恋愛してるかもな・・・。いやいやそもそも要が俺に迫ってきたわけで・・・。
深いため息をついていた。
それに気がついた叔母が心配してくれた。なんだかいたたまれなくなってくる。
本当だったらこの場所には彼女とかと来るのが普通なんじゃないのか、とか幸哉の頭の中で浮かんでは消えてまた消えては浮かんでいた。
賑やかな食事は意外な結末で終焉した。
チビーズはすっかり興奮しきってそのまま要の膝の上で寝てしまった。3人に占拠された膝は動かすことも出来ずにいた。
「あらあら・・・。寝ちゃったのね。仕方ない。このまま 寝かしちゃいましょ。ヨウちゃんそのまま足、抜いちゃって。」
ゆっくりと足を抜いてやっと自由を手に入れた要は深呼吸をしながら幸哉の肩にもたれた。
「お疲れ様。」
にっこり笑った幸哉に要は何も答えなかった。
「あっ、ヨウちゃん。離れに荷物置いといたから。幸哉君。今日はありがとうね。」
叔母さんの顔を見て幸哉は微笑む。
「いえ、こちらこそ。」
要は疲れた表情を叔母にむけた。
「じゃ、俺達離れに行く。また明日。」
それに続いて幸哉も歩き出す。
「おやすみなさい。」
その笑顔はどこかぎこちなかった。
母屋の玄関からでた要と幸哉はゆっくりと離れにむかった。
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恋愛LEVEL5 恋が愛に変わる時 13 へGO!
7月19日は幸哉の誕生日ですのよ。それにあわせてムフフです!
リンクどうもありがとうございましたっ
いきなり10,11読んでハァハァしてる奴(笑)
そうだ ここでエロを引きずって絵を描いてよう♪
読みドコロ満載のブログなんでいつもすごいなあと・・!
どうぞよろしくお願いしますっ☆
ようこそです!
もうちょっとエロエロしたいんですよ~♪
あ、エロ引きずって描いて下さい!
ぜひみたい!というかみる!
あぁ~…テンションたかいっす!
これからもお何卒何卒よろしゅうに♪
日々妄想中!胸キュンな話を書いていけたらいいなって
思ってます。
末永いお付き合いを・・・。
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