恋愛LEVEL6 恋の囁き心の呟き Love Step1

「智ー！」
息を切らしながら待ち合わせの場所に佳之は現れた。
その声に智弘が振り返る。
花壇の淵に腰掛けていた智弘は今までのソワソワが嘘の様になくなる。
立ち上がり佳之を迎える。
「あっ！」
何かに躓いてバランスを崩しかけた佳之に慌てて駆け寄る。
「危ないな～。気をつけろよ。」
智弘は佳之を抱き抱える。
転ばずにすんだ佳之は智弘に縋り付く形になった。
下から覗き込んだ佳之の顔は、走ってきたせいなのか頬はピンクに上気し瞳は潤んでいた。
「ゴメン！」
－カワイイ…。
智弘は佳之にキスをしたい気持ちを必死で押さえる。
「かけてくるなって。」
なるべく佳之の瞳を見ないようにした。
「だって、智弘に早く会いたかったから。」
そう言ってニッコリと微笑む。
－うわーー…。その笑顔は反則だろ！！
佳之を抱きしめようと腕を回した時、佳之は体を離し智弘の腕を掴んだ。
「行こう！」
－アハハ…。わざとか！！佳之！ 

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