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「ヘェ~・・・。デカイな・・・、お前んち。」
智弘は門から玄関まで綺麗に飾り付けられた煉瓦の上をペタペタと歩いて行く。
「そうか?」といいながら玄関の鍵を開ける。
「入れよ。」
智弘は少し気後れしながら玄関をくぐった。
たっぶりととられた空間は圧迫感を与えない作りになっていた。幸哉はとりあえずスリッパを置いた。
「履かなくてもいいよ。」
一言いって上に延びた階段を上っていく。
途中で振り返って「鍵だけかけといて。」智弘は少し重みのある扉の鍵を回した。
それから幸哉の後を追うべく階段をパタパタと上っていく。スリッパを置き去りにして。
部屋に入った幸哉はベージュのクローゼットからいくつか洋服を引っ張り出してベッドの上から床に至るまで置いていく。
「中野。好きなの着ていいから。」
ずらっと並んだ服に智弘は目を白黒させた。
「お前すごいな・・・。」
「バイトのおかげっす!」
と少しおちゃらけて親指を立てる。
「さっさと着替えて出掛けようぜ。」
幸哉はワイシャツをさっさと脱ぎすてた。
2日前この部屋で要に抱かれた。その時は裸になることがやけに恥ずかしかった。
要じゃなければ別になんとも思わずに裸になれる。そんな事をどこか頭の片隅で思った。
「俺、Tシャツとジーパンでいいよ。こんなにあるんじゃさっぱりわかんねーよ。」
「じゃ、コイツと・・・これだ。」
山吹色の少し色褪せた風の丈の短いTシャツとストーンウォッシュ細身のジーズを渡した。
智弘は渡された服に着替える為制服を脱いでいく。
さすがにずっとサッカーをやっている事だけあってみごとな肉体だ。幸哉は感嘆のため息をつく。
要の体は胸板が厚い感じだか 智弘は全体的に引き締まり腹筋が割れいかにも激しいスポーツをしている体型だった。
「すごいな。中野の腹筋。」
興味深々でみていた。
「あんまりみんなよ。」
少し照れる智弘だった。幸哉はコバルトブルーのVネックのTシャツに薄いグレーのチノパンをはいた。
「よし。じゃ、行こうぜ。」
「どこに?」
「秘密。」
幸哉は鼻で返事をした。
幸哉の部屋を後にした二人は桜池公園駅までの間、サッカーの誰其がすごいとか、今一番イケてるチームはどことか、智弘が話す話しを相槌を打ちながら、たまにはちゃかしながら幸哉は聞いていた。
改札を抜けると電車の到着を知らせるアナウンスが構内に流れた。
反射的に幸哉は叫んだ。
「走れ!!」
おもむろに走り出した幸哉に吊られて智弘も走り出した。
「またかよ!」
階段を一気に駆け登りそして駆け降りる。扉が閉まる寸前で幸哉が乗り込み続いて智弘が滑り込んだ。
校内アナウンスで『駆け込み乗車は危険ですからお止め下さい。』と流されてしまった。
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日々妄想中!胸キュンな話を書いていけたらいいなって
思ってます。
末永いお付き合いを・・・。
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